!!君はなぜこんな所へ? ~アニメのちょっとした感想~

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190523 アニメにおける「冒険活劇」というジャンル

どんなのか見ればこれだといえるが説明は難しい、そんでアニメとほかの出は若干違うような気もする。
元をたどれば明治維新時に翻訳して作られた言葉でありアクションアドベンチャー系冒険譚といったところか。
そういう意味では桃太郎やアラビアンナイトもこれに含まれる、アニメの代表作では「天空の城ラピュタ」や
未来少年コナン」「ふしぎの海のナディア」(これは『海底二万マイル』起因?)ベースとして謎の組織から
追われる少女を少年が助けるパターンが定番としてもちいられたが昨今では少年を少女が匿ったり
少年と少年だったり少女と少女でも特に違和感はない。広く定義しなければ今も活発なジャンルだが
あえてそういう表現をするときは古代文明や超化学がかかわってくることが多いように感じる。
最近だと 男女(女男)タイプ(人とは限らない)「ハンドシェイカー/W's」「ケムリクサ」「BEATLESS
男男タイプ「BANANA FISH」 女女タイプ「メルヘン・メドヘン」「けものフレンズ/2」といったことろか?
これをあえて冒険活劇ということはあまりないと思う。(そういう観点でいえばたつき監督は冒険活劇特化?)

では冒険活劇としてしっかり意識した作品はどれだっただろう自分が辿ってみて思い当たったのは
2018年「ゴールデンカムイ」2016年「フリップフラッパーズ」2015年「コメット・ルシファー
2014「神撃のバハムート GENESIS」2013年「翠星のガルガンティア」2011年「フラクタル」と
フラクタル以降変革を求めたスターンダートを離れ要素を複合的に加えた作りの様に思える。
フラクタルもヤマカン+岡田マリーという点については面白い複合でり強烈なインパクトはあるがw
TVアニメではここ10年でもがっつり『冒険活劇』と位置付けたのは自分の中でも6本程度なのである。
「マギ」「七つの大罪」(この二つは元題材の影響)「Fairy Tail」なども含めても少ないかもしれない。
劇場版では「星を追う子ども」「サカサマのパテマ」「シンドバッド(東映三部作)」当たりですかね。
なんつーかアニメ業界アラビアンナイト好きやなw西遊記もですがベースとして完成しているんでしょう。


感想
前置きが長くなりましたが本題。たまたまといえばそうなんですが過去のスタンダートな
「冒険活劇」系の作品を2作続けてみたので比較含めた感想を書いてみようかと思います。
最近見た「パタパタ飛行船の冒険」(2002年)もこれに含まれますので気になる方はタイトルをサイト内検索。
これらは2000~2005年あたりに本放送やローカル/衛星での再放送がされていました(ある意味はやってた?)

未来少年コナンⅡ タイガアドベンチャー 全24話 1999~2000年(世紀末)
超有名作品の2という副題を当てられていますが途中から投げ捨ててというか切り離してねという事態に…
それを期待していた人達には答えられませんってことだったんだろう、風味程度で続編ではない。
ちなみにこの作品配信サービスにも無いしディスク販売もされてないのでVHSからコンバートした動画で
見ることになりましたがそんなことまでしてみたんですが残念ながらフラクタルとどっこい程度にしか
楽しめませんでした世界を回りオーバッツ(オーパーツ)をめぐる冒険となるのですが
ティアナがヒロインとして微妙だとかオーバッツが基本石でできた像が生き物のように動いたり
破壊光線だしたり念波で語ったりなんとも地味、そして終盤が人類の可能性だとか未来の希望みたいな
問答でくくる形になっていて個人的に盛り上がりに欠けた。日本を訪れたエピソードも微妙で
ダメなアニメダメなアニメと評判は聞いていたがああなるほどと納得のダメさ加減だった。

ファンタジックチルドレン 全26話 2004~2005年
当時アニマックスでCMを頻繁に見てた覚えはあるが着手出来てなかった作品。テレ東系で
創聖のアクエリオン」の前番組であったが愛知でも放送していたが両方とも見ていないので
多分時間が何かとかぶっていて録画していない時期だったんだと思う。そしてみていないことを後悔した!
HDDレコーダー録画環境関係で2択を迫られて「喰霊 零」を選ばなかったレベルの失態に感じられたw
なかむらたかし監督が原作とキャラデザをしている作品といえば世界名作劇場の「ピーターパンの冒険」で
これのダークネス編と呼ばれる部分が醸し出す雰囲気が非常に好きだったのでかなりすんなりはいれた。
序盤はへルガが自分のことを自覚するまでやや展開が遅い感じはありますが中盤から後半はちりばめられた
謎の解明とさらなる探求、過去の事象と現在がつながり加速度的に面白くなります。OPとEDも両方とも
素晴らしい上に物語そのものに密接にかかわっているのも良い。ベフォールの子供たちははじめこそ
誰が誰だかわかんねぇって感じでしたが話が進むにつれ区別もつくようになり背負っているものも
見えてきて早々に脱落し消えた奴さえがっつり絡んできて重要な存在となり軽い奴など一人もいなかった。
その辺あえて言うならクックス刑事は思ったより蚊帳の外だったくらいで過去であるギリシア編あたりは
もうこれ単体でOVAや映画やろ?って感じの仕上がりに一気に物語に引き込まれた。『面白い』が素直に

言える。ビジュアルで敬遠する人はいそうだけど「見た人はしっかりすきになる系」の作品だと思う。
冒険活劇アニメとしての完成度は群を抜いているんじゃないかと思います。他所の感想探しに行ってくる!!

 

…なんかねディスク最終巻の特典のべフォールの子供たち後日談映像は見てたんですがGBAのゲームが

マルチエンディングでアニメとおなじED1とセスの想いがティナに届いてしまうED2(バッドエンド)と

ゲームオリジナルtrueENDのED3と3つあるらしく…プレイ動画検索しちゃった、てへっ!

えええーーーそれやっちゃうの?それは確かにその展開も考えたけどやっちゃったら終盤の展開が

台無しというか作品の魅力半減じゃないですかギリシア編の騒動を覆しちゃうよ、こっちはこっちで

セスが可哀そうというか「俺がセスだったんだ」がおかしくなっちゃうよ、その辺捻じ曲げても

ゲームだけやってた人には多少気分よくさせようってエンディングなんだろう、しがらみから解放された

トーマとヘルガを主人公/ヒーロー・ヒロインとして見ることができるという点では良いのかもしれない。

エンディングのスタッフロールに株式会社ナツメとか書いてあっておお~っておもってしまった

だって2013年にアタリと合併して現在はアタリナツメ株式会社になっているのだもの。